女子大生の気まぐれフィンランド日記

トビタテ5期生として、1年休学をしてロンドン・フィンランドに留学中。現在、フィンランドの小中学校で国際教育実習インターンを行い、『日本中の子どもたちの知的好奇心を揺さぶる教育方法』を模索している女子大生。

【フィンランドの子どもたちに一番人気な給食献立は?】

先週より、街中がクリスマスモード一色になりました🎅🎄11月末もしくは12月に入ってからイルミネーションが飾られるようになる日本より、さすが、サンタクロースの故郷フィンランドは準備が早いですね😊💕

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週末にはクリスマスツリーの点灯式があり、サンタクロースがヘルシンキ大聖堂前に現れ大人も子どももみんな大興奮でした。笑 

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さて。今回は、前回のつづき。

フィンランドの子どもたちの日常(給食編)をお届けします✏️

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〈写真手前がカフェテリアです〉

 

フィンランドの学校は、日本の学校のようにクラスで給食を食べたり、班ごとにわかれたりことはなく、カフェテリアの好きな場所で好きな人と食べます。先生はというと、子どもたちと混ざって食べたり、先生同士でお話して食べたり。本当に自由のため、わたしは毎日違う子どもたちとお昼を食べてお話できるように努めています^^

また、時間帯は各学年により分かれており、「混雑していて食べられない!」なんてことは起こりません。

 

ランチの形式は日本のように子どもたちが自身で配膳するわけではなく、ビュッフェ形式です。まず、サラダ類を自分で好きなだけとり、そのあとに主菜をとりにいきます。

学校には給食センターがカフェテリアについており、その場でご飯をつくっています。(先生に尋ねたところ、これは各学校によるそうです)そして、ミルク・水・飲むヨーグルトなどの飲み物も自分で選択します。最後にあるデザートやクラッカー類も欲しい人は取りにいきます。

 

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〈サラダバー〉

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<主菜はベジタリアンとお肉類で献立が分かれています>

 

「日本のように給食当番はいないのか?」と疑問に思った方もいるはず。実は、全員で給食を配膳したりすることはないものの、コンテナ室でご飯をトレーに移したり、皿洗いやゴミ捨ての一部を手伝ったりする7年生(日本でいう中学1年)の当番3人ほどの生徒の姿はあります。

 

さてさて、そろそろフィンランドの学校ではどんな給食を食べているのか、気になってきましたか?

9日間の給食を写真に収めたので、さっそく載せていきたいと思います💁✨✨

 

1.ごはん・チンジャオロースのような中華系の野菜炒め・サラダ

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2.ベリーポリッジ(お粥withベリーソース)・パン・バナナ

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これは給食でよくでるフィンランド料理の1つ、ベリーソースのかかったお粥。

フィンランド式のお粥は、日本のものよりももっとドロドロしておりお米の形は全く残っていないのです。

 

3.ポテトグラタン・サラダ

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 フィンランドの主食はポテト。ポテト料理がたくさん出ます。

 

4.マッシュポテト・ウインナー・ゆで卵・サラダ

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マッシュポテト、見た目以上にお腹いっぱいになります。

 

5.パスタ(蕎麦みたい)+トマトソース・サラダ

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6.パスタwith卵・ケチャップ・サラダ

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7.ポテトコンソメスープ・パン・バナナ

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8.ほうれん草のお粥・パン・ゆで卵・バナナ

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ベリーソースではなく、今回はほうれん草ペーストのお粥!

 

9.ホワイトソースのパスタ・サラダ・チョコレートプディング

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写真は撮り忘れてしまいましたが、チョコレートプリンがデザートでついていました!ちなみにクラッカーやおかず類は好きなだけとっていいビュッフェ形式ですが、デザートは一人一個だけ。人気ですからね…笑

 

 【まとめ】

題名にあるフィンランドの子どもたちに1番人気の給食献立は?」の答えは、実はフィンランド料理の「ベリーソースのお粥」!

ちなみに、はじめてベリーソースのお粥を給食で食べたとき、塩味のお粥を食べ慣れている日本人のわたしは気持ちが悪くなりました笑 ですが、今は献立がベリーソースのお粥だと喜べるくらい、甘いお粥が好きです!(慣れって怖い…笑)

 

全体的には、主食は、じゃがいも:パスタ:お粥:ごはん=4:3:2:1

という割合で出ているので、お粥を食べることは多いです。(基本的にパンはセルフサービスで常にあるので抜いてあります。)

 

以上、フィンランドの給食のあれこれでした。

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わたしは「給食当番」という社会性を育むこの日本の教育文化を誇りに思っているので、渡航前は、「日本の給食文化をフィンランドでもモデルレッスンしてみたい!」と思っていました。しかし、実際フィンランドの学校に来て感じたのは、宗教的な理由から食べるものが異なり、給食のように全員同じものを配膳することは難しい」ということです。さらに、日本の子どもたちに比べて、フィンランドの子どもたちは偏食・少食のため、給食当番が同じ量同じものを取り分けたところで残飯になることが目に見えてしまいます。

フィンランドでは「残すくらいならば、好きな物を自分に適当な量だけ食べる」という考えが強いように感じます。(わたしは、栄養面から考えて、いつも野菜を避けている子どもたちが気になってしまっていますが笑)

 

最後に、余談になりますが、フィンランドで生活していると、食の違いがあるのは当たり前なものの、スーパーにグルテンフリーの食材があり得ないくらい多かったり、ベジタリアンのレストランがたくさんあったり、日本との違いを直に感じます

 

カナダ出身の先生友達マイヤはベジタリアンですが、日本に行った際にベジタリアンレストランが全くなく驚愕したと言っていました。

海外から日本に訪れる外国人が必要としているものは、ベジタリアンレストランの他にもWi-Fi環境など、たくさんありますよね。

「おもてなし」を押している日本だからこそ余計に、外国人が今本当に必要としているものや政策に気づけたらいいのになと最近よく考える私でした。

 

つらつらと書いていたら、まとまりのない文章になってしまい申し訳ないです。

今回も読んでくださりありがとうございました!🌸🌸

 

おわり。

 

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