女子大生の気まぐれフィンランド日記

トビタテ5期生として、1年休学をしてロンドン・フィンランドに留学中。現在、フィンランドの小中学校で国際教育実習インターンを行い、『日本中の子どもたちの知的好奇心を揺さぶる教育方法』を模索している女子大生。

【海外生活で「自分の価値観を再形成する」ために必要な時間はどのくらいか】

 

 

Moi! 皆さんお久しぶりです!

前回の投稿から既に1ヶ月が経ってしまいました。フィンランドに来たのが9月でしたが、もう12月!!そう、もうすぐクリスマスです!🎄🎅

「サンタクロースの聖地フィンランドにいるのだから、さぞかしクリスマスムードを楽しんでいるのだろう!」

なーんて想像されるのが普通かもしれませんが、実際はあまり街中に出ていく時間がなく、せっかくヘルシンキにいるのに一度クリスマスマーケットに行ったきりという現実です笑

 

 

さて、「クリスマス」という話題がせっかく出たので、それに関連した最近の授業を1つ紹介したいと思います。

 

先週、日本とフィンランドの子どもたちの異文化交流を促進する授業の一つとして、「クリスマスカードエクスチェンジ」の授業案を実行させてもらいました。日本の中学校にも許可をもらい、私の働くフィンランドの小中一貫校の子どもたちと日本の中学生の間で、手紙交換を行いました!(正確に言うと、フィンランドからクリスマスカードを送り、日本からその返事として年賀状を送るというもの)

 

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〈これが完成品です!たくさんの手紙、見ているだけでワクワクします^^〉

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〈中身のクリスマスカードはこんな感じ😂💕〉

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〈これを受け取る日本の中学生、異文化理解と同時に英語の勉強にもなりますよね!〉

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〈学校のリサイクルボックスから引っ張り出してきたもので、リメイクラッピングを楽しむ私。笑〉

 

手紙交換を実際に行う身ではないものの、子どもたちの気持ちと同様、私も日本の子どもたちからの返事か楽しみで仕方ありません!

それから、日本の子どもたちがクリスマスプレゼントとしてカードを喜んで受け取ってくれた姿を想像してニヤニヤしたり💌笑

 

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 授業の話はさておき。

今回は、前回の続きでフィンランドの子どもたちの生活~午後編~」を書こうかなあなんて初めは考えていたのですが…。

珍しく!今回は、今だからこそ書ける、自分自身の留学の現在の様子や気持ちを綴っていきたいなと思っています。

フィンランドの教育情報記事を期待していた方、ごめんなさい!)

 

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実は、ここしばらくブログを更新できていなかったのは、有り難いことに、とても忙しい日々を送っていたからなのです。

とは言っても、毎日授業の準備に追われていて…とか、フィンランドという異国の地で新しい異文化を体験しまくっていて…というわけではなくて。

「実質的に多忙な日々を過ごしていたから更新できなかった」というよりは、「素敵な出会いがあり、その後自分の考えをまとめることに必死で更新できなかった」と言うほうが、正論かもしれません。

そう、最近のわたしは、刺激をもらえるような新たな価値観との出会いが多く、その分、自分と向き合う時間が必要不可欠だったのです。

 

 

日々淡々と生活している中でも、

「あ、今日この人と話してよかったな!」とか、「今この本を読んでよかった。」と感じる瞬間ってありませんか?現在の自分を形作っている「今」だからこそ影響を与える、「言葉」や「文章」や「映像」や、何かの存在。きっと「今だからこそ自分の心に響く」という存在との出会いを味わったことがない人はいない気がします。だけど、その瞬間瞬間って、その時どんなに大きな影響を自分に与えてくれたものだとしても、きちんとそのまま記憶しておくことってなかなか難しいのではないでしょうか。その影響を受けた後に、1人で家に帰ってからそれをボーッとしながらも思い返したり、友達とその話をもう一度掘り返してしたりすることによって、そのときの記憶・感情を鮮明に覚えていることができると思うんですよね。

 

それと同じで、わたしも、ここ最近自分に影響を及ぼす人たちに出会いすぎて、頭がついて行かず、自分の中で頑張って整理しながらその出会いを無駄にしないように自分と向き合う時間を取ることに必死になっていました

 

 

フィンランドに来てから、いろんな人との出会いで新たな価値観や自分の考えが形成されつつあります。

 

 

そういえば、フィンランドに来る前に、トビタテの先輩7.8人ほどに、留学に行って価値観って変わりましたか?」と質問したことがあります。出国前の私は、なぜかわからないけれど、変化というものをとても恐れていました。

日本にいる今の自分が、何か月後かに友人に会った際に「なんか変わったよね。」と言われて、知らぬ間に自分のパーソナリティが変化することへの恐怖を無意識に感じていたのかもしれません。

ちなみに、先輩方のその質問の答えは、全員が全員、「すっごく変わったよ、そりゃあ!」と言ったようなもので。

だけど、そのときの私はというと、生意気ですが、「たしかに多少の価値観は変わるかもしれないけれど、自分の根本の部分まではさすがに変わらないんだろう」と考えながら、半信半疑状態で、冷静に話を聞いていました。

 

私は、大学2年の時、約3ケ月間アメリカに留学しましたが、自分自身を大きく変えたとは言い難かったのです。(もちろん新たな発見や価値観の形成はありましたが)

 

 

しかし、ヨーロッパに来てから4ヶ月経つ現在、なんと、「前の自分とは全く違う自分の考えが出来上がっていて、大きく変わっている。成長している。」と感じている自分がいます。

もちろん!人によって、「成長」の定義が違ったり、自分が成長したと感じるためにかかる時間は異なったりするか思いますが、わたしの場合は、自分の人生を変えるほどの自分の新しい価値観ができ、成長できたと言えるまでには少なくとも4ヶ月の海外滞在が必要でした。

やっと、今月になって広い視野で物事を見られるようになったのではないかと。

 

 

正直、我に返ったとき、成長しすぎている自分が怖くなったりもします。

フィンランドに来てから、以前は考えられなかったような広い視野から捉えた日本の社会を取り巻く環境、教育の問題点。ある物事に疑問を抱くようになって、それについての意見を聞く機会があって、自分の意見を考えることで価値観を形成して、その繰り返し。何が正しくて何が正しくないのか、自分の頭の中できちんと考えられる習慣がついたのです。

そして、現地の学生、現地で出会った留学中の同じ年代の日本人に出会って、世界の問題についてディスカッションすることの楽しさに気づいてしまいました。

だからこそ、普通の他愛もない会話に対して何となく物足りなさを感じてしまう自分がいて怖いというのが、留学4ヶ月が経った私の今の正直な気持ちです。

 

全く失礼な話ですが、日本で仲良かった友人達に久しぶりに会って話したとき、どこか会話の内容に物足りなさを感じてしまうのではないか、心から一緒にいる時間を楽しむことができなくなってしまうのではないか、なんて不安に思ってしまったこともあります。

 

 

そのくらい、自分自身が大きく変わっていることを実感しています。

 

 

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ここまで、今の自分の思いを素直に綴ってきました。

同じように長期で留学に行っていたり、ボランティアワークを行っていたり、夢に向かって何かに必死になっている人で、同じように考えたことがある人がいるかもしれないと考えながら、正直に書きました。

 

 

先ほども述べたように、最近たくさんの出会いのおかげで、たくさん考える機会があったのですが、ものすごく考えさせられた話題を1つ共有したいと思います

 

 

フィンランドに来てから、「私はなぜ先生になりたいのだろうか」「先生になって何を伝えられるのだろうか」と自分自身に問うことが増えました。その答えはいくつもありますが、私自身のその答えの一つとして、「戦争を繰り返させないため」という考えを強く抱くようになりました。

 

その理由として、

「日本は戦争をしやすい国だ。」ということに気づいてしまったからです。

 

「え!?なにそれ」「ああ、なんかどっかで聞いたことあるような言葉」

「日本は戦争をしやすい国だ。」と聞いたときに、考えることは人それぞれかと思いますが、この考えに至るまでには、私だけにしかないストーリーがあったのです。

 

 

さて、ここからが本題!というところですが、長くなってしまいそうなので、また改めて投稿させていただきます。

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<海も凍るような時期になってきました。寒くなってきましたが、皆さんも風邪は気を付けて!>

 

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!!!

おわり。