女子大生の気まぐれフィンランド日記

トビタテ5期生として、1年休学をしてロンドン・フィンランドに留学中。現在、フィンランドの小中学校で国際教育実習インターンを行い、『日本中の子どもたちの知的好奇心を揺さぶる教育方法』を模索している女子大生。

【フィンランドの子どもたちの日常 ~午前編~】

 

あっという間に11月半ばが過ぎました。

フィンランドで雪が積もった」と以前の投稿に書きましたが、11月に雪が降ることは異例なことのようで、例年は12月らしいです。

 

最近は日もすっかり短くなり、9時近くに太陽が昇ったと思ったら、17時頃には日の入。現地に来る前に、フィンランド11月は日が短くなり景色も暗くなるため鬱になる人が増えると聞いていたのですが、雪が光を反射してくれているおかげで気分も憂鬱にならずにすんでいます⛄️✨

今日のお昼、男の子たちが、「11月にも関わらず今年は雪が降ってうれしいのに、溶けてきちゃったよ!雪が溶けたら暗くて由鬱な辛い日々が始まる、お願いだから雪溶けないで!!!」なんて言ってる声が聞こえましたが、本当にその通り😱😱😱

 

 ---------------------------------------------------------------

 

さて、今日は「フィンランドの学校現場の様子を知りたい!」という声に応えて、フィンランドの子どもたちの一日(わたしの一日記録でもある)を綴っていきたいと思います🏫

 

まず、毎朝わたしは6:30に起床し、7:30に家を出て、学校へ向かっています。何が辛いかって、目覚ましが鳴って起きても外が真っ暗なことです。笑 

朝が苦手なわけではないけれど、目が覚めても外は暗く、朝なのか夜なのかわからない状態がとても辛いです😅

 f:id:b3w41003:20161117014724j:image

<朝7:30の空。夜もしくは早朝みたいですよね>

 

学校到着!

 f:id:b3w41003:20161117014756j:image

〈2階の廊下(昼間に撮ったので明るいです)〉

 f:id:b3w41003:20161117014818j:image

〈2階から撮った写真。1階にはパソコン室とちょこっと遠くに食堂が見えます。〉

f:id:b3w41003:20161117015047j:image

〈各学年キッチン兼道具部屋のような場所があり、ここで先生たちと会話し一日が始まります。〉

 

そして、授業開始時間の8:30になるまで子どもたちは教室で先生を待っている・・・のではなく!外で待ちます

雨の日と−15度以下の日以外は、必ず外で待機している子どもたち。そう、8:30になって先生が内側から鍵を開けるまで入れないため、外でおしゃべりしたり遊んだりして過ごすのです。

 

ちなみに、わたしの担当学年は小学5年生ですが、各学年それぞれの入り口があります。5年生の玄関・ロッカーはこんな感じ。

 f:id:b3w41003:20161117015756j:image

 

「あれ?きちんと上履き履き替えるの?」と疑問に思いましたか?

実は、フィンランドではきちんと上履きと外履きに分かれています👟

しかし!!日本と違うのは、「子どもは上履きに履き替えなければいけないけれど、大人は履き替える必要がないという考え方。「いつからが大人なのか?」「それなら子どもは何のために履き替えるのか?」疑問はいろいろ出てきますが、現地の先生いわく「大人になったら別に履き替える必要なんてないわよ、大人なんだから。自分で判断すればいいのよ。」らしいです。うーん、腑に落ちません。笑

(けど、冬になると雪で靴が汚れるため上履きを用意している先生が多いように感じます。)

 

 必要のない荷物はロッカーに置いて、教科書や筆箱の入っているリュックは自分の椅子にかけておきます

教室の様子は、こんな感じ。

 f:id:b3w41003:20161117015934j:image

〈これは小学1年生の教室〉

 わたしが感動したのは、どの教室にもソファのある空間が存在すること。ああ、日本にも欲しい…笑

 f:id:b3w41003:20161117020019j:image

〈1年生の教室〉

 f:id:b3w41003:20161117020150j:image

〈5年生の教室(写真には写っていませんが右奥にソファがあります)〉

 

そして、どの学年にも共通するのは、子どもたちの作品が教室には溢れており、常に明るい雰囲気であること

f:id:b3w41003:20161117020323j:image

〈実はこれは出来上がったばかりの5年生の作品。本日たった45分の図工の授業で完成。〉

「身の回りに気が散るものがあると、集中を欠いてしまうから教室の壁には何も貼らないほうがいい」という考え方を日本で聞いたけれど、わたしはそれに対して大反対です🙁笑

子どもたちが学校にきて、自分のある空間を心地よく感じることって1番大切なことなんじゃないかなあ、なんて、わたしは思います💡

 

 

そして。1時間目、2時間目、が終わると15分の休み時間があります。

この休み時間も、朝の時間と同様、

必ず全生徒、外に出なければなりません!

f:id:b3w41003:20161117033708j:image

 「家に帰ってもゲームをして家の中にいる子どもが増えているから、学校で、できるだけ外で過ごさせるようにするための取り組み」と聞きましたが、『屋外で遊ぶ子どもが減っている』という、日本と同じ問題をフィンランドも抱えているんですね。

ですが、外に出ても、携帯でただ立ってゲームをしていたり、階段に座ってお喋りをしていたりで、「外にいる意味あるのかな!?」とわたしは思ったのですが。それを現地の先生に言ったところ、「いいんだよ、太陽の光を浴びることに意味があるから!」と言われました。うーん、たしかに。日が短いフィンランドの冬は、外で遊ばなくともただ太陽の光を浴びるだけでも健康にいい影響を与えることはたしかです。笑

 

f:id:b3w41003:20161117033741j:image

 <携帯でゲームをするボーイズたち>

 

 f:id:b3w41003:20161117035933j:image

  <おしゃべりするガールズたち>

休み時間が終わり、3時間目があり、そして実は、また、30分の休み時間があります。ちなみに、またまた、外で過ごします。笑

 

長い休み時間が終わると、ついに!待ちに待った、ランチタイム。(自分が小学生のとき、給食の時間が一番好きだったなあ。笑)

フィンランドの学校は私立は一切ありません。しかし、国立の学校すべてにきちんとカフェテリアがあります

写真は、いつもわたしがお昼を食べているカフェテリアです。なんだか、日本の大学の食堂みたいですよね🙌

f:id:b3w41003:20161117020814j:image

 

以上、ここまでがフィンランドの子どもたちの半日でした。

カフェテリアの話題も出て、どんなランチが出ているのか気になっている人も多いと思うので、午後編を書く前に、次回▶▶「フィンランドの子どもたちの日常~給食編~」を書きたいと思います。笑

 

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました~!!!!😊💕💕

おわり。